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映画「蛇にピアス(吉高由里子主演)」のサブスク動画フル配信視聴サイト一覧
この記事では、2008年09月20日に公開された映画「蛇にピアス」の動画はどこで見れるのか?また映画の情報やあらすじ、キャスト、レビュー、予告編動画、DVD&Blu-ray情報などを紹介します。
映画「蛇にピアス(吉高由里子主演)」の予告編動画
映画「蛇にピアス」の動画配信サービスの情報
映画「蛇にピアス」のDVD&Blu-ray
映画「蛇にピアス」の動画情報
映画「蛇にピアス」の作品データ
- 作品名:蛇にピアス
- 監督:蜷川幸雄
- 脚本:蜷川幸雄, Takuya Miyawaki
- 製作会社:Arc Entertainment, Amuse Soft Entertainment, Point Break Pictures, Studio3, GAGA Communications
- 配給:情報なし
- 公開:2008年09月20日
- 上映時間:126分
映画「蛇にピアス」のあらすじ
東京・渋谷の盛り場に出入りしている19歳のルイは、顔中にピアスをして舌の先をスプリットタンにした青年アマと出会い、タトゥーなどの身体改造に興味を覚えるとともに、彼と恋に落ちる。アマは繊細さと凶暴さが同居する奇妙な性格で、ルイは彼に惹かれつつ、彼から紹介された彫り師シバとも肉体関係を持つように。やがてルイが体に大きなタトゥーを入れようと決意する一方、アマが街でケンカしたチンピラが死んでしまう事件を起こす。
映画「蛇にピアス」のレビュー&見どころ(評価・ネタバレ・感想)
映画,comAmazon PrimeTMDB
見終わった時、一種の清々しさを覚えた感覚は「限り無く透明に近いブルー」を観た時と近い感じがした。吉高由里子さんもARATAさんも素晴らしかったのは、一寸でも恥じらいみたいものが演技に出てしまうと観ている方をしらけさせてしまうんだろうけど、良い意味で別の世界を見せ付けてくれた。こんな世界があるんだと。
僕自身も自己肯定感が低い方だと思っているので、ある意味、表層の浅いところでは共感することは出来る。けど、グロイ・痛いのは嫌。そういう意味ではMじゃない。シバ(ARATA)のSは理解できないし、ルイ(吉高由里子)のMも理解もできない。ラストのしゃがみこんだ理由...が分からずに、ネットを検索。その前の「川が出来た」と意味的に一致するから、そういうことか。映画化(映像化)するのは難しい内容だったんじゃないだろうか。それに、原作の方がすんなりと内容を理解できるんじゃないだろうか、とも思う。ただ、グロイ・痛いのは嫌いなので、そこまで気が進まない。で。そういう人たちも世の中にはいるよね、とは思う。この監督は、それを伝えたかったのか?。そうならば、映画としてのクオリティーが低い。そうじゃないなら、少なくとも僕には伝わっていない。
最後がちょっとスッキリしないけど凄く面白かった。二枚舌を使うルイ(吉高由里子)は蛇のような舌“スプリット・タン”に憧れる。タイトル『蛇にピアス』はルイとアマ(高良健吾)両方が当てはまるし、それを生み出すシバ(ARATA)のことかもしれない。脇役の藤原竜也さんと小栗旬さん、二人の登場シーンは残酷なのに不思議と愉快でインパクトがある。シバがみた夢の意味...仲の良かった人達へ罪悪感がありそう。その場所へ遅れて行くというのは自分だけがまだ生きている状態、つまり友人5~6人はアマも含め先に死んだ者たちなのかもしれない。シバは好きな相手を自分で殺したがるので、ルイもいつか殺されるだろう。ラスト、交差点でしゃがみこんだ理由...道の途中で歩くのをやめたのは、計画の中止を意味していると考えられる。もともとルイは人生設計があるわけではなかったが、ニワトリのようなバカをつくるのが得意なシバに結婚しようと言われていた。しかし、何を中止しようとしているのかは、さらに考察が必要となる。ルイが「私に川が出来た」と言ったのは、川の水が一方向に進むように、自分の中で一方向に流れる川のような、命の流れが出来た、つまり妊娠したということかもしれない。愛の証(もらった歯)を砕いて飲み込むほどの感覚の持ち主なので、お腹の赤ちゃんこそ本当の愛の証でルイにはかなり大切にしたいはず。しかし、出産すれば生まれた子どもは自分から離れて行ってしまうとも考えられる。龍と麒麟に目玉を入れた理由...その後にルイはシバと結婚するかどうか...もし妊娠だとして、お腹の子はアマの子かどうか.......など、考えるのが楽しい作品。
の映画。当時高良健吾が好きだったから見て、吉高由里子はそんなに印象残らなかったけど、とにかくストーリーと3人の絡みが衝撃的で、今でも鮮明に覚えている。だから改めてレビューを。後々見ると吉高由里子は凄い体当たりの演技をしている。噂ではオーディションで蜷川幸雄の前で平気で全裸になったとか。嘘かほんとか知らないけど。舌を割るピアスがほんっとうに痛々しくて、どうやって撮ってるの?!と。痛みと快楽は紙一重。究極のSM。
芥川賞受賞作の実写化純文学純文学だけに起承転結など、ないと言っていいだろう。少女ルイおそらくノーマルな2008年現在の若者を描写している。このノーマルさを出すために吉高由里子さんが配役されたように感じた。彼女をイレギュラー的風貌にデフォルメしてしまえば、この作品は誰にも届かなくなる。芥川賞と理解されない現代の若者この描写に不可欠な配役 多くの主人公になり得る俳優陣の配役この世界観を知って欲しい監督の意図この世界 若者の世界ルイの住む世界はとても矮小的に感じる。まるで袋小路に自ら迷い込もうとしているようだ。さて、無音で始まるこの作品渋谷の街を歩くルイルイは客引きに誘われるままクラブに入った。しかし彼女の見ている世界には「音」がない。ずっとイヤホンで音楽を聴いているからだ。これは、ルイには自分の意思がないような表現だろうか?逆に意識的に自分を隔離しているのかもしれない。クラブの席に腰かけたまま音楽を聴いているルイに話しかけてきたアマ。見た目にも全く釣り合ってないように思えるが、この二人はすぐに打ち解ける。それからはアマのアパートで同棲を始める。ルイはそれまでどこに住んでいたのだろう?埼玉県に住む両親の実家からぼんやり遊びに来ていただけなのかもしれない。もしかしたらバイトの合間に、そうなってしまったのかもしれない。実家にルイの居場所はないのだろう。どこにいてもそこがまるで映画か何かのように虚無でしかなかったのかもしれない。「誰かに声をかけてもらえる」ことを求めていたのかもしれない。それは誰からも必要とされてこなかった空虚感によるものだろうか?彼女にとって人生とか、夢とか、目的とか、そんなものよりも「誰かが私を必要としてくれる」ことがうれしかったのかもしれない。スプリットタン「君も人体改造してみない?」何かになれる何かになりたい今の自分自身を脱ぎ捨てたい誰もが思う欲望同時にそれは、「彼女の闇」の裏返しだろう。人との出会いは、少なからず自分に影響を与える。人体改造スプリットタンタトゥこのような些細な変化によって、ルイは「何かになれる」気がした。それは、目標にもなった。目先だけでもいい 目に見える目標それは彼女にとっての喜びだった。そしてアマとの新しい生活そしてシバとの出会い舌に穴をあけてもらった瞬間、見えた幻想 または運命的なものシバに首を絞められている自分「人の形を変えるのは神の特権」ルイは最初シバのことを「笑顔が歪んでいる人」という。それでもルイはスプリットタンに「血が騒ぐ」アマは普段はおとなしいが、殺したいと思ってしまうと殺すまでやってしまいかねない。そして起きた事件殴り倒した奴の2本の歯それをルイに渡し「愛の証」最後にルイはその歯を瓶で粉にして飲み干す。それは「アマの愛の証は私の体に溶け込み、私になった」まるで人類創生時の宗教観だ。この原始的感覚こそ、今のルイの感性ルイの感性は現代とかけ離れているのかもしれないが、原始まで退行しているともいえる。ルイのタトゥの龍と麒麟は、もちろんアマとシバ「私自身が命を持つために、この龍と麒麟に目を入れるんだ」それがこのタトゥの揺るぎない意味になった。割と明確な自意識を持つ二人に対する「私も」という思い。自殺願望のあったルイは、このタトゥによって生きる決断をしたのだろう。「アマを犯したのも、殺したのもシバさんであっても、大丈夫」この作品の中で最も理解しにくい箇所だ。ルイは警察の調査の進捗状況を聞き、犯人はシバではないかと思う。しかし、それを打ち消すように「お香」を買いに出かけた。この時すでにルイはそう決めていたと思われる。シバとアマとの交わりアマとルイとの交わりシバとルイとの交わりこの3人は、おそらく一つなのだろう。シバはルイに言った。「死ぬときは俺に殺させてくれ」アマはルイに言った。「自殺するなら、俺に殺させてくれ」ルイは思ったのだろう。アマとシバも同じ会話をしていたはずだ。人を殺す気持ちよさについてシバは語った。実際人を殺したアマこの狂った思考に引き寄せられるルイ痛みや死の対極にあるのが快楽と生対極のコントラストアマの事件を知ったシバは、少々嫉妬したのかもしれない。相手の首を絞めて苦痛を与えなければ快感を得られない性癖アマが人を殺したことを想像しながらアマに苦痛を与える快感アマが人を殺したということを知ったシバの頭の中は、そのアマの快感を自分も味わいたくて味わいたくてどうしようもなくなったのかもしれない。ルイも初めはアマが殺されたことによるショックが大きかったが、それをしたのがシバだと気づいてから、私たち3人は同じだということを悟ったのだろう。「私はこれを求めてたんだろうか? 無様にぽっかり空いた穴を求めてたんだろうか?」ルイは自分の舌を見ながらそう問いかける。シバの謎の夢「5,6人に囲まれて歌われた怒りの歌」そしてルイは思う。もっとピアスの穴を大きくしたら、人生の川の流れも拡張されるのだろうか?しかしその考えは虚しさを助長したのだろう。冒頭と同じ渋谷の街歩いている方向は冒頭と反対方向のようだ。横断歩道でしゃがみこむルイそこにあるのは、冒頭よりもっと深くなった虚構もの悲しい歌とエンドロールルイは、彼らとの出会いの中で「いい」と思えたことのすべては、虚構しかないことを認めざるを得なくなったのだろう。それがしゃがみこんでしまうという動作に現れている。身体に穴をあけ、ピアスなどをしてみても、体中にタトゥを入れてみても、「私自身何も変わることなどできなかった」ルイは、確かに真剣に一生懸命だった。でも、そこには何もなかった。シバの変な夢の告白は、彼の行いがもたらしたのは、他者からの「怒り」でしかなかったのかもしれないと、ルイはしゃがみ込みながら思ったのかもしれない。今の自分自身の在り様や居場所を手探りながら「闇の中に光」を求めてしまう若者の姿をリアルに表現したのだろう。凄すぎてついていけない。勝手な妄想でしか読めない。手に負えないほど難しかった。
この映画が頂点になってしまったです。アラタも似たようなものだけど、この人は空気人形も凄かったので
アマのスプリットタンもルイの舌ピアスも、痛そう👅吉高由里子がこんな大胆な役をやっていたのか、、、表情がキツい、今のがやさしそうにみえる。藤原竜也と小栗旬が、あんなチョイ役だったとは。
なんでさあ、いまの日本の若者が現実味の無い世の中か分かる?もともと生きるのに目的なんて無いんだよ、生きるのが目的なんだから、だから生きてるのが当たり前の平和な時代には、生きるという目標を失なわれんだよ、目的が無いから抜け殻なんだよ虚無ってやつ、痛みが生を感じるのは、痛みによって潜在意識に死の危険を感じんだよ、だから生を意識する。退屈過ぎて死ぬ〜Wって言ってる人間は死ねば退屈だった事に(死の危険が無かった事に)感謝するのさ。
あらすじネタバレを見ないで俳優さんたち3人の名前と監督に興味をもち視聴。私自身が満たされているのかなんの共感もなく余韻にもひたれず。何度か寝落ち。録画をさかのぼり視聴。
■20歳で芥川賞を受賞した金原ひとみさんの”蛇にピアス”を読んだ時の衝撃は忘れ難い。で、今作は鑑賞をスルーしていた。だが、今作を初めて鑑賞すると、舞台劇で鬼以上に怖いと言われた、故、蜷川幸雄監督が若き僅か20歳の吉高由里子さんに身体を張った演技を要求し、彼女が見事に応えた作品であると思った。ー 蛇のように舌先が割れた“スプリット・タン”を持つ男・アマ(高良健吾)と出会った19歳のルイ(吉高由里子)。アマの紹介で全身にピアスを入れ、入れ墨も半端ない彫り師のシバ(ARATA:井浦新)とも知り合った彼女は、自らの舌にピアスを開けて貰い、背中には竜の入れ墨を彫ってもらう。痛みと快楽に身を委ねるルイだったが、どこか満たされぬ思いを抱え…。ー◆感想<Caution! 内容に触れています。>・ルイが満たされぬ思いを抱えつつ、死んでいるように生きている時に出会った全身にピアスを入れ、蛇のように舌先が割れた“スプリット・タン”を持つ男・アマと出会った時に感じた生きる実感。ー それは、劇中でも描かれているようにSM要素も絡めた、妖しき世界に生きる男達の魅力であった。それにしても、僅か20歳の吉高由里子さんの、身体を張った演技には驚く。物凄い、女優根性を感じる。(相当な、葛藤があったであろうと推察する。)ー・彼女が、シバ(ARATA:井浦新)に頼み、彫り物をしてもらうシーン。ー 赤江瀑の名品、”雪華葬刺し”を想起させる。彫り物に魅入られた女性が、痛みを耐えるために、男に抱かれながら、針を肌に入れていくシーンが、”雪華葬刺し”では描かれているのであるが、今作も引けを取らない。-<監督が、独特の美学を持っていた故、蜷川幸雄監督ですから、この展開は想像できたが、まさか、吉高由里子さん始め、ARATA:井浦新や高良健吾が、あのような異形の姿を晒すとは・・。業が深いなあ・・。”今作が気に入ったと思われる、貴方は変態ですか!””はい、変態です。”幽玄妖美な、独自な世界観が屹立している稀有な作品である。若き吉高由里子さん、頑張ったなあ・・。益々、ファンになったよ。>
小説も映画も、辛そうと思って避けていたけれど、観てみたらやはり辛かった。痛々しく切ない。敏感で賢く優しいからこそ、混乱しやすく不安定で脆い。こういうのは辛い。吉高さんが頑張って演じてくれていて、インパクトが強い。みずみずしさと大人っぽさが同居するようなこの女優さんならではかな。アマは優しいゆえに弱い。雑踏の中で寄り添い合う似た者同士の二人。孤独感が極まる。シバは鈍感で図々しい分、強い。ルイはこのままシバのところに居続けるのかどうか。大筋からすればどうだっていいこと。彼女は開き直った。生きていくことに決めたのだから。そこに理由はない。強さとはそういうものだな。
タトゥーの下書きってそうやって転写するんだぁ、とか、あの器具ってそんな動き(針がピストンのように出入りするだけ、割と単純な動作)するんだぁ、とか、かさぶたが出来るんだぁとか施術のシーンを興味深く観ました。密封滅菌されたニードルを取り出し、医療用グローブを身につけ、プロの顔になるARATAさんの所作がカッコよかったです。主要3人はそれぞれ表の顔と裏の顔を持っていますが、ARATA演じるシバはその物静かな物腰と冷静な言動で若い二人と一線を画していました。まるで伝道師か超越者のような立ち位置です。そのシバが、ルイを手に入れた(と思った)瞬間からルイの一挙手一投足に恐々と反応し、どんどんオジサン臭い言動に変化していく様が無様で残酷でした。
大好きな金原ひとみ氏の原作ってだけでテンション上がるのにこのキャストは最高ピアス10個くらい開けたくなった
興味深い世界観でした。でも、入り込んだらやばそうな?吉高由里子のヌードシーン目的で観ましたが、微乳でした☆
金原ひとみ、ずいぶんと若い子が芥川賞を取ったのだとニュースで知って、興味津々。審査員のひとり石原慎太郎が記者の問いに答え「三角のバツだ」、と苦々しく言い放った映像を見て、これは!と書店に走ったことが懐かしい。単行本ではどうしたことか結尾の語調がマイルドになってしまったから、あれは実に惜しい蛇足改訂で、僕は初稿の受賞作(=文藝春秋掲載)の凄まじさ 荒々しさがたまらなかったですね。映画化されてもちろん封切り時に鑑賞。“自傷行為”は思い出させてくれます、・・例え物理的なピアスやタトゥーでなくても、あれは若い日の僕たちの専売特許だったのかもしれないと。心をえぐっていつも心臓から血をながしていたあの頃を。お説教する大人たちは介入させずに、若者たちだけで魅せる原作の世界を。自己の生への憎悪と、死の淵を覗きみたい衝動とで、ザクザクと自分を刺していたっけね。金原と蜷川と吉高の三つ巴のタッグは見事に映像としてスパークしたのではないでしょうか舌への「ゼロ番」穿孔・・思わずスクリーンから目を落としてしまった僕でした。心にぽっかり空いた虚ろな穴を満たしたくて、穴を開けてはピアスで塞ぎ、穴を穿っては入れ墨で埋める“シジフォスの苦役”が、他人任せではなく自分の体をキャンバスに、傷め付けながら確かめられるシーンは、しかり青年期ならでは。熱演する吉高由里子や高良健吾を初めて知った作品でした。(封切り時映画館鑑賞)。・・・・・・・・・・・・付記:「三角のバツだ」とのたまわった石原も、「太陽の季節」では障子を突き破る描写があるので、金原に親いものを感じたはずと思う。ピアスは性行為にどこか近いことも気付く。生きている苦い証に 指を折り日数をかぞえる今月もまた(林あまり)正月映画 棚からひと掴みレンタル、吉高由里子のラブコメ「婚前特急」につられて14年ぶり、久々に痛い再鑑賞。
吉高由里子さんのデビュー作での体当たりの演技が印象的でした。衝撃的な内容の中にも若者の孤独や葛藤が繊細に描かれていて、16年前の映画ですが心を揺さぶられました。
芥川賞受賞作の実写化
純文学
純文学だけに起承転結など、ないと言っていいだろう。
少女ルイ
おそらくノーマルな2008年現在の若者を描写している。
このノーマルさを出すために吉高由里子さんが配役されたように感じた。
彼女をイレギュラー的風貌にデフォルメしてしまえば、この作品は誰にも届かなくなる。
芥川賞と理解されない現代の若者
この描写に不可欠な配役 多くの主人公になり得る俳優陣の配役
この世界観を知って欲しい監督の意図
この世界 若者の世界
ルイの住む世界はとても矮小的に感じる。
まるで袋小路に自ら迷い込もうとしているようだ。
さて、
無音で始まるこの作品
渋谷の街を歩くルイ
ルイは客引きに誘われるままクラブに入った。
しかし彼女の見ている世界には「音」がない。
ずっとイヤホンで音楽を聴いているからだ。
これは、ルイには自分の意思がないような表現だろうか?
逆に意識的に自分を隔離しているのかもしれない。
クラブの席に腰かけたまま音楽を聴いているルイに話しかけてきたアマ。
見た目にも全く釣り合ってないように思えるが、この二人はすぐに打ち解ける。
それからはアマのアパートで同棲を始める。
ルイはそれまでどこに住んでいたのだろう?
埼玉県に住む両親の実家からぼんやり遊びに来ていただけなのかもしれない。
もしかしたらバイトの合間に、そうなってしまったのかもしれない。
実家にルイの居場所はないのだろう。
どこにいてもそこがまるで映画か何かのように虚無でしかなかったのかもしれない。
「誰かに声をかけてもらえる」ことを求めていたのかもしれない。
それは誰からも必要とされてこなかった空虚感によるものだろうか?
彼女にとって人生とか、夢とか、目的とか、そんなものよりも「誰かが私を必要としてくれる」ことがうれしかったのかもしれない。
スプリットタン
「君も人体改造してみない?」
何かになれる
何かになりたい
今の自分自身を脱ぎ捨てたい
誰もが思う欲望
同時にそれは、「彼女の闇」の裏返しだろう。
人との出会いは、少なからず自分に影響を与える。
人体改造
スプリットタン
タトゥ
このような些細な変化によって、ルイは「何かになれる」気がした。
それは、目標にもなった。
目先だけでもいい 目に見える目標
それは彼女にとっての喜びだった。
そしてアマとの新しい生活
そしてシバとの出会い
舌に穴をあけてもらった瞬間、見えた幻想 または運命的なもの
シバに首を絞められている自分
「人の形を変えるのは神の特権」
ルイは最初シバのことを「笑顔が歪んでいる人」という。
それでもルイはスプリットタンに「血が騒ぐ」
アマは普段はおとなしいが、殺したいと思ってしまうと殺すまでやってしまいかねない。
そして起きた事件
殴り倒した奴の2本の歯
それをルイに渡し「愛の証」
最後にルイはその歯を瓶で粉にして飲み干す。
それは「アマの愛の証は私の体に溶け込み、私になった」
まるで人類創生時の宗教観だ。
この原始的感覚こそ、今のルイの感性
ルイの感性は現代とかけ離れているのかもしれないが、原始まで退行しているともいえる。
ルイのタトゥの龍と麒麟は、もちろんアマとシバ
「私自身が命を持つために、この龍と麒麟に目を入れるんだ」
それがこのタトゥの揺るぎない意味になった。
割と明確な自意識を持つ二人に対する「私も」という思い。
自殺願望のあったルイは、このタトゥによって生きる決断をしたのだろう。
「アマを犯したのも、殺したのもシバさんであっても、大丈夫」
この作品の中で最も理解しにくい箇所だ。
ルイは警察の調査の進捗状況を聞き、犯人はシバではないかと思う。
しかし、それを打ち消すように「お香」を買いに出かけた。
この時すでにルイはそう決めていたと思われる。
シバとアマとの交わり
アマとルイとの交わり
シバとルイとの交わり
この3人は、おそらく一つなのだろう。
シバはルイに言った。
「死ぬときは俺に殺させてくれ」
アマはルイに言った。
「自殺するなら、俺に殺させてくれ」
ルイは思ったのだろう。アマとシバも同じ会話をしていたはずだ。
人を殺す気持ちよさについてシバは語った。
実際人を殺したアマ
この狂った思考に引き寄せられるルイ
痛みや死の対極にあるのが快楽と生
対極のコントラスト
アマの事件を知ったシバは、少々嫉妬したのかもしれない。
相手の首を絞めて苦痛を与えなければ快感を得られない性癖
アマが人を殺したことを想像しながらアマに苦痛を与える快感
アマが人を殺したということを知ったシバの頭の中は、そのアマの快感を自分も味わいたくて味わいたくてどうしようもなくなったのかもしれない。
ルイも初めはアマが殺されたことによるショックが大きかったが、それをしたのがシバだと気づいてから、私たち3人は同じだということを悟ったのだろう。
「私はこれを求めてたんだろうか? 無様にぽっかり空いた穴を求めてたんだろうか?」
ルイは自分の舌を見ながらそう問いかける。
シバの謎の夢
「5,6人に囲まれて歌われた怒りの歌」
そしてルイは思う。もっとピアスの穴を大きくしたら、人生の川の流れも拡張されるのだろうか?
しかしその考えは虚しさを助長したのだろう。
冒頭と同じ渋谷の街
歩いている方向は冒頭と反対方向のようだ。
横断歩道でしゃがみこむルイ
そこにあるのは、冒頭よりもっと深くなった虚構
もの悲しい歌とエンドロール
ルイは、
彼らとの出会いの中で「いい」と思えたことのすべては、虚構しかないことを認めざるを得なくなったのだろう。
それがしゃがみこんでしまうという動作に現れている。
身体に穴をあけ、ピアスなどをしてみても、体中にタトゥを入れてみても、「私自身何も変わることなどできなかった」
ルイは、確かに真剣に一生懸命だった。
でも、そこには何もなかった。
シバの変な夢の告白は、
彼の行いがもたらしたのは、他者からの「怒り」でしかなかったのかもしれないと、ルイはしゃがみ込みながら思ったのかもしれない。
今の自分自身の在り様や居場所を手探りながら「闇の中に光」を求めてしまう若者の姿をリアルに表現したのだろう。
凄すぎてついていけない。
勝手な妄想でしか読めない。
難しかった。
この映画の主人公、メンヘラ役に吉高由里子はダメでしょ~。
セリフは棒読みだし演技はわざとらしいし。
「きみの瞳が問いかけている」なんかは良かったんだけどね。
これがデビュー作ですか?
なんか、気の毒になっちゃうなぁ。
主人公ルイが求めているものは、結局、愛なのだろう。最初にこう言ってしまうと身も蓋もないが。
墨を入れるというのは、本来は不退転の覚悟の表現としてやるものだ。ルイが体に掘った龍と麒麟は、それぞれやさしい彼氏とサディストの浮気相手を象徴している。自尊心の欠如により、男の愛がどうしても二人分必要で、目を掘り入れなかったのは、この三角関係をずっと維持していきたいという願望だったのだろう。
アマの本名や家族について聞かなかったのは、愛されることにしか興味がなく、相手への愛情、関心がないためだ。アマがいなくなって悲しいのは、ただただ自分が見捨てられたことが辛いからにすぎない。そして、仮にシバがアマを殺したとしても、それは自分を愛しているがゆえの行為なので、いとも簡単にシバを許してしまうのだ。
しかしこの作品は、決してイソップ童話のような教訓話ではない。「健全」な人間の視点を通して、主人公の失敗から愛の大切さを学ぶ話などではないのだ。
もしそうなら、ルイが愛を見失った理由が検証されるべきであり、埼玉にいると語られる両親へ目が向けられなければならない。しかし、この物語はそこに向かってはいかない。この人生の混乱、痛みを、ルイがひとりで引き受けなければならない。そこにこのお話の容赦なさがある。
ルイはおそらく、シバとの間にできた子どもを産んだ後、子どもからも愛をむさぼり、搾取しようとするだろう。本当の悲劇はそこから始まるのかもしれない。
私がルイから学ぶことがあるとすれば、出口の見えない状況から、痛みを通して生きる実感を得ようとする覚悟、だろうか。舌に穴を開けるシーンが正視できず、なさけない。。。
もしかしたら、女性視聴者の目からすると、本作は二人の男から愛される快感を楽しむ映画として観られるのかもしれない。そんな願望を隠し持っている女性は男が思っているよりはずっと多そうだ。そして、男同士の関係を楽しむ趣向も。その代償として、女性は痛みを引き受ける覚悟も持っているのだろう。
吉高由里子の演技に圧倒される。脇の二人も素晴らしい(ARATAは最後まで誰が演じているか気づかなかった)。
ドラマ『最愛』を観ていて気が付いてしまった。
この二人、『蛇にピアス』のペアだっ!
この当時のARATAさんの芝居は硬さが、良くも悪くも個性に感じられているが、
今見るとやはりまだまだ硬い。
すーちゃんの時のあらたさんはとっても良かった。
まだ細身で、びっくりするぐらい美人で可愛いらしい20歳前の吉高由里子が、
当たり前のように画面に出てくることが凄い。
大きめな事故後ということもあり、肝が据わっていたという話だが、
少ない登場人物群の中でもひと際印象に残る存在感は流石。
これだけ目を引く外見なのに、どこか居そうな雰囲気を1割ほど残しているのが凄い所。
吉高さんはこれで一気に知名度が上がり、ドラマや映画に引っ張りだこに。
作品としての満足度は極めて低い。
蜷川作品は舞台でこそ映える。どうせならもっと舞台的な演出も盛り込めば良かったのに。
でも舞台ではできない内容。
この原作を映像化するにはあまりにも。
この二人の再共演が最愛、だったことに鳥肌を覚えた。
今度大河でも共演らしいが。
この作品を知っていて最愛を観ると、ちょっと違った気持ちになれますよ。
小説を中学生のときに読んでそのときは何このつまらない話。と思いましたが今見るとまぁ面白いかな。
当時こんな時代だったなぁとか、周りの女子こんなんだったなぁとかいろいろ思い出します。
ただ、主人公のルイは舌ピを開けて刺青まで入れるようなガチのギャルなのに、吉高由里子じゃ品がありすぎて役に合ってなかったかな。
ギャルファッションに憧れてるお姉さんって感じで。それを言うと他の男性俳優もアウトロー感が足りないですが。
あと、一応これって文学作品なのにエロ目線で見てる人のレビューはちょっと……。そういうの見たければAV見ればいいのに。笑
ちなみに乳首の色は経験人数とは一切関係ないですよ。
映画「蛇にピアス」の出演(キャスト)
四代目 市川 猿之助 出演作品
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くじゃくの舞
ブログを書いて飯を食らうWEBライター。
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